スタッフブログ
2020.08.28
ここからは『にいがた再発見』ということで、県内他地域・県外の方に向けてだけではなく、新潟市内の方にも改めて新潟市の中心街、古町エリアの魅力をお伝えしていきたいと思います。
まず初めに萬代橋について書いていこうと思います。
萬代橋は新潟市を象徴する交通の要所であり、万代地区と本町・古町地区を結ぶ、日本一の大河「信濃川」に架かる新潟の街のシンボルとして親しまれています。
橋の長さは306.9m、幅は22m。頑丈な石づくりの連続したアーチが特徴的で、花崗岩や御影石でつくられています。明治19(1886)年に竣工した初代萬代橋(よろづよはし)は、橋の幅は7.2mしかありませんでしたが、橋の長さは782m(現在の2.5倍)もあったんです。左岸側は現在のホテルオークラ新潟の入り口付近、右岸側は流作場五差路付近までありました。
さらに元々は明治19(1886)年、新潟日日新聞社社長の内山信太朗、第四銀行頭取の八木朋直らの出資によって有料橋として架橋(初代萬代橋)しましたが、明治33(1900)年、鉄道が沼垂・新潟まで延びて橋の重要性が高まったために新潟県が買収し無料化されました。
私も知らなかった情報ばかりでとても勉強になります、、
初代萬代橋は明治41(1908)年の新潟大火で焼失し、翌年明治42(1909)年に復元されました。(二代目萬代橋)
こちらが初代萬代橋に使われていた柱です。万代クロッシング(地下通路)にこの柱はあります。
そして現在で三代目の萬代橋は、平成16(2004)年7月に国の重要文化財に指定され、国道に架かる橋梁で国の重要文化財に指定されたのは、あの有名な東京の日本橋に次いで2番目になります。歩道の幅も十分あるため歩いて渡れます。また訪日外国人観光客の方々にも人気があり、新潟が世界に誇れる橋ですね!ただただ通り過ぎるのはもったいないので、ぜひ足を留めてご覧ください!
私も学生時代毎日萬代橋を通っていたのですが、季節、時間帯、そして天候によってまったく見え方が違うんです!それぞれ違う萬代橋を毎回写真に収めて、コレクションするのも楽しそうですよね!(実際に毎日写真を撮ってコレクションしていた友人もいました)
朱鷺メッセ地上125mの展望台から見る萬代橋は絶景です!萬代橋だけでなく、新潟の景色を一望できます。料金も無料なのでぜひ!
※手前の橋から、柳都大橋、萬代橋、八千代橋、昭和大橋
新潟日報メディアシップ展望フロアから眺める萬代橋です!手前の万代エリアから、奥の古町エリアをつなぐ交通の要所の存在感がよくわかるスポットだと思います。もちろん無料で展望室は利用できますよ!
八千代橋付近のやすらぎ提から眺める萬代橋です!やすらぎ提は信濃川と一体になって整備された緑地で、全国初の緩やかな傾斜の堤防になっています。寝転がって信濃川と萬代橋を贅沢に眺めてみてください!
万代エリアから橋を渡った対岸のやすらぎ提から眺める萬代橋です。新潟日報メディアシップと朱鷺メッセと萬代橋のコラボを見ることができるスポットです。さらに対岸の右手には、万代シティがあります。ベンチに腰をかけてご覧ください!
新潟市中央区柳島町にある新潟市歴史博物館みなとぴあ。信濃川沿いの水辺に位置し、対岸には佐渡汽船や朱鷺メッセも見えます。
博物館本館内はみなとまち新潟の歴史と文化を様々な手法で伝えており「郷土の水と人々のあゆみ」をテーマとした展示や体験、最古の税関庁舎「旧新潟税関庁舎」、重厚な銀行建築「旧第四銀行住吉町支店」、といった明治・昭和初期の歴史的建造物など情緒豊かな古くからの湊町、水の都にいがたの歴史と文化を満喫できるスポットです。
博物館本館には新潟の歴史を湊町・農村の2つの側面から伝える常設展示室があり、「新潟・水の記憶」「あまのてぶり」「黒鳥伝説」「時をこえて!新潟開港」の4作品が上映されるミュージアムシアター、多彩な企画を開催する企画展示室、こどもも大人も楽しめる体験の広場、図書の閲覧や映像視聴が楽しめる情報ライブラリーなどがあります。
また、博物館敷地内には多くの施設があります。
特に旧新潟税関庁舎は、国指定重要文化財になっており、敷地全体が国指定史跡「旧新潟税関」になっています。開港五港(新潟・横浜・函館・長崎・神戸)の中で唯一現存する、開港当初の運上所(外国との貿易に際して、開港場には輸出入貨物の監督や税金の徴収といった運上業務や、外交事務を取り扱う所)として昭和44(1969)年に国の文化財に指定されました。もともと新潟港は川港だったため開港後、信濃川河口近くのヨシが生い茂る川岸を埋め立て建設しました。この「新潟運上所」は明治6(1873)年に「新潟税関」と改称され、以後昭和41(1966)年までの約100年間、税関業務に使用されてきました。※新潟市HPより一部抜粋
※8/28時点の情報です。
みなとぴあで新潟市の歴史を体感したあとはこちら!
みなとぴあから徒歩5分のところにあります、湊稲荷神社です!
湊稲荷神社は高麗犬(こまいぬ)を廻して願掛けをする「願掛けの高麗犬」があることで知られています。
昔、花街の女性たちが港から船乗りが出ていかないよう、高麗犬の向きを変え、荒天祈願をしたそうです。そしていつしかここには様々な願いを持った人が訪れる場所になりました。全国にも例をみない回る高麗犬は、台座と像に軸を差し込み、台座と像との間に0.5センチほどの隙間を置くことで回る構造になっています。願掛けは、自分の願意(ねがいごと)を心に念じながら男性は向かって右の高麗犬を、女性は左の高麗犬を願い事を念じながら回し、所願成就を祈願するのが習いです。現在の高麗犬像は3代目になります。
2代目の高麗犬像は新潟市有形文化財第1号に指定されており、平成29(2017)年に、新潟 北前舩寄港地 船主集落の日本遺産構成文化財に指定されました。
私も訪れたことがあるのですが、高麗犬を回すときはなんだか緊張しました。本当に回るのかな?壊れないかな?など様々な不安が頭をよぎりましたが、スムーズに回って驚きました!回ることに感動してしまい、願意を心に念じるのを忘れてしまいました。。。なので次に参拝するときは、高麗犬が回ることにまた感動しつつ、しっかり願意を心に念じたいと思います!
駐車場も数台分あるので車でも参拝可能です。ぜひ貴重な「願掛けの高麗犬」を見に湊稲荷神社を訪れてみてはいかがでしょうか。
さて湊稲荷神社で貴重な高麗犬を見た後は、みなとまちの風情を感じに古町の通りを歩いてみましょう。かつては北前船の寄港地として栄えたみなとまちの文化が色濃く残る古町周辺。多くの堀があった歴史が、通りや小路の名前に表れています。花街が発展し「新潟古町」は芸妓の街として、京都の祇園、東京の新橋と並び「日本三大芸妓」として称されてきました。
また、もともと新潟市で最大の繁華街だった古町地区。高度成長期までは昼夜を問わず買い物や飲食をする人々で賑わってました。しかし昭和48(1973)年に万代地区の再開発によって万代シティが誕生し、大型スーパーやデパート、若者向けの多数の商店が次々と出てくると、新潟駅から距離があり駐車場の少ない古町地区は次第に客足を減少させました。
そんな「日本三大芸妓」と称されてきた「新潟古町」の風景を見ていきましょう。
こちらは江戸時代創業の老舗料亭「鍋茶屋」がある、料亭や割烹が軒を連ねる花街の風情漂う通りです。その名も鍋茶屋通(古町花街)です。この通りを歩いているとどこか懐かしい、古き良き雰囲気が味わえること間違いなしです!
続いて東堀・西堀に行ってみましょう。かつて主要な堀だった東堀・西堀は埋め立てられ、東堀通(ひがしぼりどおり)、西堀通(にしぼりどおり)という名前で昔の面影を残しています。 柳の並木が美しい通りです。
そんな西堀通は寺院がとても多いので「寺町」と呼ばれるほどです。この写真はNEXT21の展望ラウンジから撮影したのですが、ここから眺めれば寺院が多いことがよくわかります。皆さんもぜひご自身の目で確かめてみてください!
ちなみに私も学生時代毎日、新潟駅から歩いて古町に通っていたのですが(毎日はさすがに言い過ぎました。天気が悪い日はバスです!)、帰り道は毎回、今日はここを通るか、明日はあの道を通ろう、など古町をたくさん歩いていました。そうしたことでお気に入りのお店や、こんなところに公園があるぞなどといった発見ができて楽しかったです。なので皆さんにも魅力いっぱいの古町エリアをたくさん散策していただきたです!
紹介した他にも古町エリアは多くの通りや小路があります。そんな通りや小路を見つけに行く旅も素敵だと思います。ぜひ古町エリアを散策してお気に入りのお店を探したり、歴史的な建物を探して写真に収めて、古町の魅力を体感してみてはいかがでしょうか。
さて、今回は古町エリアについてご紹介させていただきました。柳都にいがた、みなとまち新潟と呼ばれる背景には多くの歴史があります。その歴史が色濃く残っているのが古町エリアといえると思います。そんな古町の魅力をこのブログだけでは伝えきれませんが、この記事がきっかけで新潟の歴史に興味をもっていただけたなら嬉しい限りです。
これからも「にいがた再発見」について書いていこうと思いますので、私も皆様に興味を持っていただけるような記事を書くために取材中ですので、また見ていただけると幸いです。
最後まで読んでくださってありがとうございます。