こんにちは! 新潟トラベルのペルケオです。
- 今年は11月19日にボジョレーヌーヴォーが解禁となりましたね。
- ボジョレーヌーヴォーとは、フランスのブルゴーニュ地方で造られる、その年収穫したブドウを使った新しいワインのことです。
- せっかくなので、以前お隣の国イタリアに出掛けた時に嗜んだことのあるワインで、面白いエピソードのあるワインを紹介したいと思います。
●ラクリマクリスティ
- 直訳すると「キリストの涙」という意味です。
- 今から約2,000年前の西暦76年、ベスビオ火山の大噴火によりポンペイの街が廃墟となりました。
- これはサタン(悪魔)によるもので、変わり果てた街の光景を見たキリストが涙を流した…という伝説です。
- しかし、私が訪れたナポリのレストランのシェフは、「このワインを飲んだキリストがあまりの美味しさに涙を流したんだ」と全然違う話をしてくれました。
●エスト!エスト!エスト
- 直訳すると「ある!ある!ある!」という意味です。
- ローマで戴冠を受ける皇帝に随行したドイツの大司教が、従者を先に行かせ、おいしいワインのある村を見つけたら「エスト(ラテン語であるという意味)」と書いておくように命じました。
- ローマ近郊の村を訪れた従者が、この村のワインがあまりにも美味しかったため、「エスト」の文字を3回も書き残したという伝説です。
地元では話の続きがあって、大司教はドイツには帰らず、この村の近くでその生涯を終えたというのです。
●キャンティ
- イタリアを代表するワインで、昔は藁に包まれた独特な形のボトルで販売されていました。
- このボトルは、映画「ローマの休日」にも登場します。
- キャンティの中でも、厳しい条件と限られた生産地で造られているのが、「黒の鶏」マークで有名な『キャンティクラシコ』です。
- 中世の頃、フィレンツェとシエナという2つの都市が国境を決める際、一番鶏が鳴いた時それぞれスタートし、出会った地点を境界線にすることにしました。
- フィレンツェが選んだ黒い鶏はエサが与えられず、お腹が空いて朝早くに鳴き始めました。
- 一方シエナが選んだ白い鶏はエサが与えられていたので、通常の時間に鳴き始めました。
- その結果、フィレンツェは多くの土地を手に入れることができ、勝利に導いた黒い鶏がシンボルマークになったという伝説です。
- 私が訪れたのは、星のない普通のレストランばかりで、どのワインも地元で手に入りやすいものばかりです。
- また自由な海外旅行が再開した時の参考にしていただければと思います。