スタッフブログ
2020.08.11
こんにちは! 新潟トラベルのハルと申します。
いよいよ8月に入り、夏本番!というより、すでに暑さに負けている方も多いかもしれませんね。みなさま、ご自愛ください。
さて今年は新型コロナウィルスの感染拡大に緊急事態宣言発表があったりと、いつになくイレギュラーな夏を過ごされている方も多いと思います。
子供たちからも、夏休みが短くなって悲しい…というお声がそこここから聞こえてくるなか、それでもやっぱりお盆には新潟へ里帰りを、と準備されている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
新潟駅は言わずもがな上越新幹線の終着駅なのですが、2000年代後半から現在に至るまでの長期計画で、新潟駅周辺の在来線を高架にして、人や車の行き来をしやすくしよう!という高架化事業と、新潟の“顔”として駅周辺をかっこよくしよう!という駅前の環境整備事業で、大規模な工事が連日駅の各所で継続中です。工事のみなさん、蒸し暑い中お疲れ様です!
というわけで、去年来られた方でも、今年は違う部分が工事していたり、見たことのないお店がオープンしていたり移転していたり、不思議なところへ繋がる新しい通路が出来ていたり…と、新潟駅は構造のわりになぜか迷いやすい、と妙な(?)評判を得ている駅でもあります。
今回はそんな時に役立つ(かもしれない)、新潟市の玄関口・新潟駅に到着したら…についてご紹介します。
ではさっそく、まずは新潟駅に着いてからの手順をおさらいしましょう。
新幹線のホームは、駅舎部分の構造上は3階に当たります。11番~14番が新幹線ホームです。
2018年4月に在来線特急への乗り継ぎ用として、新幹線11番ホームの向かい(在来線5番ホーム)へ行くための「乗り換え用改札」がオープンし、乗り継ぎがとても楽になりました。
今回は新潟駅で降りますので、まずはこのまま下の2階へ降りていきます。
ところで困ったことに、新潟駅に連続している近隣の商業ビルは、この「新潟駅2階」が各ビルの3階と連絡している場合が多々あります。駅ビル「CoCoLo新潟」南館エリアのビックカメラ新潟店や、西側連絡通路側のホテルメッツ新潟などが典型例ですね。これが初めて新潟駅を利用される方が混乱する1番の原因となっている気がします。
それもこれも、新潟駅2階が在来線の在った1階の上をまたぎ越す構造だったため、新潟駅の建物部分だけ、1階部分の高さが倍以上にあるがゆえなのですが…。説明もイメージがわかないと、なかなか分かりにくいかもしれませんが、頑張ってご紹介しますのでお付き合いくださいね。
さて、新幹線ホームから2階へ降りると、あっちにもこっちにもそっちにも改札があります(^_^;
確かにどの改札から出ても、最終的に外へ出られることに違いはないのですが…出来るならここは、最短ルートで目的の方向に行ける改札を選びたいところです。
くどいようですが、何しろここは現在絶賛リニューアル中の新潟駅、ルートによってはエレベーターもエスカレーターも使えなかったり、通路が狭かったり迂回していたり…と、悲しいかな、お世辞にも初心者には優しくないのです。
その前にもう1つ、おさらいをしておきたいと思います。新潟駅の出口についてです。
改札の名称については後述しますが、新潟駅の出口については、大まかに「万代口(ばんだいぐち)」と「南口(みなみぐち)」の2つがあります。
こちらが「新潟駅万代口」です。方角でいうと北に当たるのですが、新潟市のシンボル・「万代橋」方面であることもあり、「万代口」と呼ぶのが一般的です。おそらく北口と言われても、新潟の人間はピンと来ないかもしれません…。
正面の片道4車線の大通りが「東大通(ひがしおおどおり)」といい、商業施設の集まる万代シティや万代橋、さらには古町方面などへ向かうのに便利です。
新潟市やその近郊、佐渡汽船や北海道航路のフェリーターミナルなどへ向かうバス乗り場や、県外行きの高速バス乗降場も多いので、新潟駅と聞くとこちらをイメージされる方も多いのではないでしょうか。
なお、この長年万代口の顔であった建物「JR東日本新潟支社ビル」も、今後新潟駅の整備事業の過程で、撤去工事が今年の秋頃から本格的に始まるそうで、最終的に2022年度の春頃までには完全に取り壊されてしまうとの事です。もしかしたら、この駅舎の風景を眺めるのも、今年の夏に訪れた時が最後になってしまう、なんて方がいらっしゃるかもしれません…。
一応、隣接するコープシティ花園GARESSO内を通るという手段もなくはないのですが、そちらを通っても、結局その先の東側連絡通路内にある階段は避けられません。車椅子やベビーカーをお持ちの方は、ご足労ですが西側連絡通路側へ行き、エレベーターをお使いください。
こちらは「新潟駅南口」です。10年ほど前に整備が完了し、万代口とはがらりと雰囲気の違う広々とした駅前広場と、中層辺りに長く張り出した遊歩道(「ペデストリアンデッキ」というそうです)が特徴です。
正面には弁天線の大通りがあり、新潟のプロサッカークラブ・アルビレックス新潟のホームスタジアムである「デンカビックスワンスタジアム」や、「HARD OFF ECOスタジアム新潟(鳥屋野潟公園野球場)」などがある方面でもあります。
人によっては、「プラーカ側※新潟駅南口にある複合商業ビル群の名称」「LEXN(レクスン)側※どちらかというと南口広場から西側方面を指す」「弁天線側」「けやき通り側」「笹出線(ささいでせん)側」…等々の呼び方をした方が分かる場合もありますが、おおむね「南口」といえば、ほぼ間違いなく通じます。
ちなみに万代口も南口も、どちらからでもタクシー乗り場はありますのでご心配なく。ですが向かう方向によっては、わざわざ新潟駅をぐるっと迂回すると割高になってしまいますので、万代口か南口か、目的地に合わせて乗り場を選んだ方がちょっとおトクになりますよ。
こういう部分も、在来線の高架化が完了したら、だんだん改善されていくのでしょうね。
また、新潟空港行きのバスにも乗ることができます。万代口側なら各駅停車の路線バス(後払い)、南口なら途中ノンストップの直行リムジンバス(前払い)が運行しています。
所要時間は、やはり直行リムジンバスの方に軍配が上がりますが、万代口のバスロータリーの方には係員の方がほぼ常駐していますので、不慣れな場合は確認してから乗れるので安心かもしれません。
写真は、南口のバス停のみ掲載します。
遊歩道(ペデストリアンデッキ)のちょうど真下辺りにポツンと立っており、初見では見つけにくいバス停だと思います。近くに、新潟交通のICカード乗車券「りゅーと」のチャージ機が設置してあります。
ちなみに万代口発・南口発とも、新潟空港まではどちらのルートでも同額片道420円です。※2020年7月現在
さて、話は一気に戻って、新幹線を下車後、2階へ降りてからの改札です。
こちらは改札の先に「CoCoLo新潟西館」の入り口が見える方で、「新潟駅西口改札」という名前が付いています。この改札は、通るとすぐに外です。つまり、この改札で乗車券と特急券の両方が回収されます。
西口改札を出て、ひょいと振り返ってみるとこんな感じです。
写真の右端に新幹線用改札が、左奥に在来線用改札が、みどりの窓口を挟むようにして設置されています。このみどりの窓口のちょうど裏側に位置するのが、後述の「のりかえ改札」です。
この西口改札は、新潟駅南口のタクシー乗り場や、一般乗用車の降車場所および駐車場に1番最寄りの改札です。改札を出てからすぐ左手の「Sta.N.d Life store」のお店のやや影になった所にエスカレーターがありますので、そちらを降りると右手の出口にすぐロータリーが広がっています。
もしこのブログをご覧の方で、お迎えの方に「新潟駅南口で、車で待っている」と言われたら、まずはこの改札を出て1階に降りてみましょう。または、西口改札を出てから、お迎えの方に連絡を取ってみるのもスムーズだと思います。
エレベーターを使いたい場合は、上述のエスカレーターを無視して、一旦遊歩道(ペデストリアンデッキ)に出たところにあるものを使うと、降りた先がタクシー乗り場のすぐそばですので、使いやすいと思いますよ。
続いて、2枚目の写真の改札です。
こちらは案内表示にあるとおり、在来線への「のりかえ改札」です。つまりこの改札では、乗車券と特急券の2枚を入れた場合、特急券だけ回収され、乗車券1枚が戻ってきます。忘れずに受け取ってくださいね。
※なお、乗車券と特急券が1枚セットになっている切符の場合は、そのまま1枚で戻ってきます。
「のりかえ改札」という矢印と同じ方向で「万代口方面」という案内表示もあります。これは在来線の乗り継ぎ通路を抜けて万代口の改札に出られる、という意味で、後述する東口改札からCoCoLo東館のレストラン街を通ってぐるっと迂回するルートよりも、移動距離が短くなります。
ではさっそく、順を追って見ていきましょう。
のりかえ改札を通ると、在来線エリアです。前述の新幹線11番ホームにあった「乗り換え用改札」を使わない場合は、一旦ここへ降りて在来線の2・3・4・5番線ホームへ再度上ることになります。
この時に左手を見ると、前述の在来線用の西口改札となっていますが、今回はスルーして右へ曲がり、8・9番線と東口、万代口方向へ進みます。
仮設感のあるまっすぐな通路です。壁面にある案内表示に従って進みます。
今回は万代口へ出たいので、この通路を更にまっすぐ進みます。
▲ 通路が延伸されて、突き当たってから下へ降りる形になりました。また、エレベーターも付けられて便利になりました。
上の写真の階段を降りて右に曲がると、まだ高架化されていない在来線8・9番線のホームがあります。乗り継ぎの場合は、新幹線ホームからここまで距離がそこそこありますので、時間に余裕をもって移動してくださいね。
そして、この通路をどんどん進むと…
万代口改札を出た正面には、路線バスやタクシーが行き交うロータリー、さらにその先に延びる東大通とオフィス街が見えます。
万代橋へ行くには、この大通りに沿うかたちで直進し、流作場五差路(りゅうさくばごさろ)の交差点を左手に曲がった先にあります。ゆったり歩いても、片道15分もあればお釣りがくると思います。
お迎えの方に「新潟駅の万代口で待っている」と言われたら、この改札を出た所か、外に出たロータリー前の通路周辺を探してみてください。万代口には、南口にあったような一般乗用車の降車場所は無く、ロータリー右手の送迎専用「新潟駅万代口自家用自動車整理場」へ一旦駐車される場合も多いので、そちらを確認してみるのも良いかと思います。
そして最後は、大きな電光掲示板のある「新潟駅東口改札」です。
こちらの改札も、反対側の西口改札と同様、ここで乗車券と特急券の両方が回収されます。
こちらはCoCoLo東館、さらにはCoCoLo本館に続く改札で、電車の利用客にかかわらず、学生や駅を通り抜ける通勤客、買い物客などでいつも賑やかなエリアに通じています。思わず人声に誘われて、つい足を向けてしまう方も多いのではないでしょうか。
ちなみに、こちらの東口改札を出て、みどりの窓口を横目に少し歩くと、やや開けたスペースがあります。ここには知る人ぞ知る(?)越後の忠犬「タマ公」像が設置されています。
昭和の初め頃、飼い主を2度も雪崩から救い出した忠犬として国内外で有名になり、表彰も受けた偉いワンちゃん(越後柴犬の女の子だとのこと)です。
この銅像前は、待ち合わせや新幹線利用ツアーなどの集合場所にされることも多いのですが、像が屋内に設置されているのもあり、またサイズが忠実なためか小柄なこともあり、注意していないとつい見過ごしてしまうかもしれません…。
今も凛とした面持ちで南口広場の方を見つめるタマ公の像、訪れた際にはぜひ足を止めて見てみてくださいね。
ちなみにこちらは在来線の方の東口改札。前述しました「のりかえ改札」から万代口へ向かう途中の通路を、右方向に曲がった場合はこちらに出てきます。
※2020年7月現在:東口改札を出た先にある広場から1階CoCoLo中央へ降りるエスカレーターおよび1階中央通路(BOOK OFF新潟南口店とLAWSON新潟駅オレンジガーデン店に挟まれた通路)は、新潟駅の改修工事に伴い閉鎖されました。
1階へ降りる際は、一旦タマ公像そばの自動ドアから遊歩道(ペデストリアンデッキ)へ出て、そちらのエレベーターかエスカレーターをお使いください。
団体バスツアーなどで使う貸切バスや、スポーツイベントなどの時に運行される臨時バスは、駅近くの路線バスロータリーではなく、少し離れた中型・大型バス用の「臨時バス乗り場」に停車します。
こちらへは、新幹線東口改札を出たあと、直進してCoCoLo東館のレストラン街を抜け、突き当りのCoCoLo本館の正面入り口前の通路(この通路を「東側連絡通路」と呼びます)を右に曲がり、
さらにビックカメラ新潟店を左手に直進し、
その先の下り階段を正面でも右手でも降りた先…にあります。
もしくは、新幹線東口改札を出たあと、タマ公像そばの自動ドアから遊歩道(ペデストリアンデッキ)へ出て、そこのエレベーターかエスカレーターで階下の南口広場の降りてから向かう、というルートでも大丈夫です。
こちらの方が階段を使うこともなく、遊歩道(ペデストリアンデッキ)の高い位置から「臨時バス乗り場」の場所も一目瞭然なので、安心かもしれませんね。ただしこちらのルートだと、「臨時バス乗り場」まで屋根がつながっていないのが難点なのですが…。 でもいずれの場合も、駅舎から少し離れた場所にバスは停まりますので、ときどき時計を見ながら移動してくださいね。
いかがでしたでしょうか? まだまだリニューアル途上で日夜変わりゆく新潟駅。仮設でうねうねとスロープの続くドキドキ感満載の「西側連絡通路」や、細切れに階段の多い「東側連絡通路」の万代口側などなど、今回ご紹介しきれていない部分も実はまだたくさん有ります。
いやはや、新潟駅は意外に奥が深い…。
しかし、ご覧になられた方の新潟への最初の一歩!がスマートに行くよう、この記事がささやかなお手伝いとなれましたら幸いです。お読みいただきありがとうございました!