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2021.02.02

新潟の節分事情――豆まきは大豆派?それとも落花生派?

▲ 節分の豆まき(イメージ)

こんにちは、新潟トラベルのハルです。

  • 今日は節分ですね。
  • 例年2月3日が多い節分ですが、今年は124年振りに本日2日が節分の日、ということでかなり話題になっていますね。

節分と言えば、「鬼は外~!福は内~!」と言って鬼(に扮装したご家族のどなたか)へ豆をまいて厄払いと福を招く、というご家庭も多いかと思います。

  • ところで、この節分の時にまく豆、新潟市に住む私の家では例年 殻付きの落花生をまいています。
  • また、近隣のスーパーマーケットの売り場でも、節分用と銘打って販売しているパックは、大豆より落花生が圧倒的に多いのです。
  • ためしに同僚にも聞いてみたところ、「大豆もあるにはあるけれど、家でまくのはたいてい落花生」ということでした。
  • つまり落花生やピーナッツは「豆」と呼んで差し支えない、という認識なのですが、節分の豆まき行事そのものは室町時代頃から始まったと言われる一方、落花生が日本で本格的に栽培されるようになったのは明治時代以降だそうなので、ざっと考えても400-500年ばかりの開きがあります。
  • これはもしかしてかなりローカルなことなのでは…と思い、調べてみたところ、

節分に豆を打って悪気邪鬼をはらう行事は室町時代に始まったと言われますが、この豆は大豆であり、落花生をいつ頃から使い始めたかは明らかではありません。

民間の調査によれば落花生を使う割合が高いのは北海道、東北、新潟、長野などとなっており、北海道では国内での生産が拡大した昭和30~40年代に大豆から落花生に替わってきたとも言われます。

雪の多い地域で使う割合が高いのは、雪の中に撒いた豆を拾うのは落花生の方が楽ですし、後で食べることを考えると殻に入った豆の方が衛生的である等の合理的な理由が伴っていると考えられます。

出典:(一財)全日本落花生協会ホームページより

とのことでした。

殻付きの落花生を使えば、ご家庭で炒ったりする手間も省けるし…という現代的な理由もあると思いますし、豆まき1つ取ってもこんな地域差があることにもまず驚きですよね。

  • それともう1つ、新潟の人は以前のブログでもご紹介した通り、枝豆が本当に大好きなのです。
  • 枝豆は『大豆を未成熟な青いうちに収穫したもの』なのですが、もしかしたら新潟の人の口には、あのジューシーな状態の豆こそが大豆!という刷り込みのようなものがあるのかも知れません。
  • つまり、「夏に食べ切ってしまうから、節分の頃には自前の大豆が残っていない」ということ…?
  • いやいや、さすがに新潟県民とて、いくらなんでも収穫した大豆を全部枝豆としてバクついているなんて事はありませんよ!
  • ありません(ハズです)が、全国1位という枝豆の消費量を見ると…それも一概に否めない気もします(;^ω^)

いずれにせよ、今年は新型コロナウィルスなどなど追い払いたい“鬼”には事欠かない節分ですが、今日は豆をまいて、ここを境に春遠からじと願いたいものですね。