こんにちは、新潟トラベルのハルです。
- 本日2月11日は建国記念の日、祝日ですね。
- 世界各国で、建国した日付が分かっている国では、お祝いをしたり休日になっていたりと比較的ポピュラーな祝日の様です。
- ところで、内閣府の『「国民の祝日」について』によると、本日の建国記念の日は「政令で定める日」となっています。
- つまり、この時期に日付を決めてお祝いはするけれども、厳密には日付が法的に確定していない…ということのようなのです。
- 一体これはいかに?ということで少し調べてみたところ、そもそも建国記念の日は古典でもお馴染みの日本書紀の記述から来ているとのこと。
- いわく、「辛酉年春正月 庚辰朔 天皇即帝位於橿原宮」、簡単に言うと紀元前660年1月最初の日(1日)=元日に初代天皇の神武天皇が即位されたから、ということで、これを旧暦から現在使われている新暦(グレゴリオ暦)にドンと換算して考えると、2月11日に当たる!ということなのだそうです。
- ここでふと思ったのですが、新暦なら4年に1度のペースで2月にプラス1日“閏日”を足しますが、旧暦の場合だと1月“閏月”をプラスして13カ月で過ごす年が約3年に1度のペースで訪れます。
- 実は本日は、旧暦で言うとちょうど大晦日に当たっており、中国や韓国をはじめとしたアジア圏では、この時期 祝祭日で連休となっていることも少なくありません。
- ご存じの方も多いとは思いますが、この旧暦での祝祭日は毎年少しづつ日付が変動しますよね。
- ということは、日本の建国記念の日も…?
- いえいえ、残念ながらそんなことは無いようで、この祝日をスタートさせた明治初期の頃は1月末の時期だったりと移動したこともあったのですが、やはり不便だったのか、明治7(1874)年以降は2月11日に改められたそうです。
- そして呼び名も「建国記念“の”日」という具合に、厳密に日付を決めるというよりは、建国そのものをお祝いをする日という側面が大きくなったということでした。
- 現代的な感覚で言えば、『建国した日が毎年ちょこちょこ移動する国』なんていうと一見奇妙ですが、その国の歴史を知る良い機会になりそうですよね。
- もしかしたら「政令で定める日」というあいまいな表現の裏には、そんな含みが持たせてあるのかも…?