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2021.04.09

さて、この絵は何処でしょうか?⑦

こんにちは、新潟トラベルです。

  • 引き続き名無しの権兵衛が、過去添乗で訪れた観光地の写真を基に拙い絵を描いてみました。
  • 再び海外版に戻ります。
  • 第1弾第2弾第3弾第4弾第5弾第6弾はこちらからご覧ください。

さて、今回の絵はどこの国かお分かりでしょうか?

インドシナ半島にあるこの国には、世界遺産がいくつあるでしょうか?

  • 一つ目は言わずと知れたアンコール遺跡群
  • 1992年に登録され、有名なアンコールワット、アンコールトム、バンテアイスレイ等多くの見どころが並びますが、その中でも私がお勧めするのはタ・プロム遺跡ですね。

発見当時の景観で必要最低限の修復しかされていない遺跡は、木々が絡みついて映画「トゥームレイダー」の撮影にも使われました。

▲ タ・プロム遺跡(イメージ)
  • 二つ目は4年前の2017年に登録されたサンボープレイクック遺跡群です。
  • 最近の登録のため、未だ馴染みが無い方も多くいらっしゃるかも知れません。
  • 場所は首都プノンペンとアンコール遺跡群のあるシェムリアップのほぼ真ん中辺りに位置し、どちらの都市からも片道3時間程度の距離にあります。
  • アンコール(クメール)王朝から遡ること数百年、6~8世紀頃に存在した古代国家の建築物と考えられています。
  • 高低差が殆どなく平地で比較的涼しいので、のんびりと散策しながら広大な敷地を巡る感覚です。
  • 観光都市シェムリアップを離れ、道中での車窓から見える農村の原風景はのどかで美しく見えるでしょう。
▲ サンボープレイクック遺跡(イメージ)
  • さて、三つ目が今回のスケッチ画です。
  • アンコール遺跡を訪れた方は、恐らく次に足を運ぶであろうプレアヴィヒア遺跡がその名前です。
  • この遺跡もさることながら、一番の見どころは何よりもそこから眺める絶景です。
  • シェムリアップ中心部からは、まず北東へ片道3時間をかけてタイとの国境まで行きます。
  • 山の麓のチケット売り場で入場券を購入し、頂上までは急勾配なために更に車を乗り換えて、4WDに揺られて遺跡入り口まで移動することになります。
  • 標高600mの小高い山の斜面を生かして作られた細長いヒンドゥー教寺院で、建築が始まったのが10世紀。
  • それから12世紀頃まで増改築が続いたと云われます。
  • ナーガ(ヒンドゥー教の蛇神)の像が据えられた入口から最奥の聖堂まで約800mの参道は、ゆるやかな斜面に沿ってひたすら登っていきます。

そして…

▲ プレアヴィヒア遺跡の展望台からの風景(イメージ)

寺院最奥の展望台から眺める景色が最高で、遠くカンボジアの平原がどこまでも続く絶景が広がります。

  • 2008年に世界遺産に登録されはしましたが、その後タイとの国境に接しているため、長年その所有権を巡って対立し、時には銃撃戦が起きる危険地帯でもありました。
  • その紛争が2013年にカンボジア所有ということで決着を見ると、ポルポト政権時代の内戦の影響による地雷除去も進み、ほんの数年前 満を持して一般に公開され広く観光客に開かれました。

本来はその絶景の絵をスケッチすればいいのでしょうけど、意外と景色を描くのは難しいので…写真でその雄大さを感じて頂ければと思います。


  • さて、答えはもうお分かりでしょうか?
  • 遺跡の名前に馴染みは無くとも、いくつかの地名で察せられた方も多いのではないでしょうか。

3つもの世界遺産を擁するこの国の名前は、カンボジアです。

  • 観光客でごった返していたシェムリアップの街中は、或いは外国人を受け入れていた数多くのホテルは、一体今どの様な状況になっているのでしょうか?
  • 素朴で美味しい「アンコールクッキー」や、想定外に記念写真に応じてくれた北朝鮮経営の「ピョンヤンレストラン」の店員さんなどが懐かしいですが、観光客が訪問できなければ閉鎖されてしまっているのでしょうか?
  • 遠い空から気遣うことしか出来ないのが歯がゆいばかりです…。