こんにちは、新潟トラベルのハルです。
- 「♪夏も近づく 八十八夜 野にも山にも若葉が茂る…」と言えば、茶摘みですね。
- 例年ゴールデンウィークというと、新潟では一も二もなく田植え!というイメージなのですが、この歌に出てくる『八十八夜』というのも、ちょうどこの5月初め頃のことを指しています。
- …あれ、なんだか計算が合わないんじゃないの?と思われた方、いらっしゃるのでは?
- 確かにそうですよね、ハルも最初は思わず1月から順に足し算して首をかしげていました。
- さてこの『八十八夜』は一体いつからカウントするのか?というと、立春(2021年は2月3日)を1日目として数えて88日目、なのだそうです。
- しかもこれはいわゆる雑節というもので、二十四節気とも異なり、最大で半月近くもズレが生じてしまう中国伝来の太陰歴とも違う日本独自のものなのだとか。
- そしてこの『八十八夜』の意味するところは、地域差はあるものの、大雑把にいうと「霜に注意」。
- この時期まではお茶の枝葉を痛める霜に注意。
- そしてこの時期を過ぎても、時として遅霜が来る場合もあるから油断するな、ということだそうで、霜害に弱いお茶の木を育てるうえで大事な時期の目安なのですね。
- 先日、お茶の名産地である静岡県で猛烈な風が吹き荒れていましたが、一日も早い復旧を心からお祈り申し上げます。
- ところで、新潟でお茶というと、“北限の茶処”村上市ですね。
- 本来暖かいところの植物であるお茶の木を、寒さをハンディとするどころか、むしろ雪と地の利を生かすことで、まろやかで美味しいお茶として育て上げられており、人気を博しています。
- しかし新潟県の最北部である以上、さすがに茶摘みは、西日本や太平洋側で『八十八夜』と歌われるほど最盛期であろう5月のこの時期よりは、だいぶ遅いのだろうな…とハルも思っていたのですが、ところがどっこい、なんと村上でのお茶の初摘みは4月上~中旬だとのこと。
- そしてその年の新茶は、例年5月下旬頃には販売開始するそうですよ!
なかなか出掛けられず季節感のとぼしい毎日ですが、旬の味をいち早く取り入れて、生活に彩りを添えてみるのはいかがでしょうか。
- ≪参考≫
- ・一般社団法人 村上市観光協会『村上茶』https://www.sake3.com/murakamicha/(閲覧:2021年5月)
- ・新潟県ホームページ『【村上】新茶の季節がやって来ました!』https://www.pref.niigata.lg.jp/sec/murakami_kikaku/1336510837251.html(閲覧:2021年5月)
- ・ウィキペディア『八十八夜』https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%AB%E5%8D%81%E5%85%AB%E5%A4%9C(閲覧:2021年5月)