- こんにちは、新潟トラベルのハルです。
- 本日は和菓子の日、およそ1000年以上前にまで起源をさかのぼることの出来る「嘉祥の祝」という疫除け・健康招福を願うおめでたい行事を現代に復活させた記念日なのだそうです。
さて新潟で和菓子というと、あれやこれやと地元の銘菓を推す声がワイワイ聞こえてきますが、本日はいったん全てうっちゃって、オーソドックスに笹団子についてご紹介したいと思います。
- 主にあんこを包んだ草もちを笹の葉で包み、スゲやイグサの紐で結んで蒸しあげた和菓子、笹団子。
- 近年はもっぱら専門店やお菓子屋さん、スーパーマーケットなどで購入する方が多いかと思いますが、今でもご自宅でお手製の笹団子を作るご家庭もありますよね。
- かくいうハルの曾祖母も、普段は物腰柔らかなのに、春になると俄然はりきって音頭を取り、家族総出でヨモギ摘みから手間暇かけて笹団子を作っていました。
- ところで笹団子というと、なにはともかくあの職人技を感じさせる俵型に結ばれた形が思い浮かびますよね。
- 以前、笹団子がぶら下がっている姿が「てるてる坊主みたい」なんて言われたこともありますが、地域によっては粽(ちまき)のような三角形や、中央に紐を回しかけないもの、笹を二つ折りにして先端を結んだ形など様々なタイプがあります。
- でも、県外の方にもお馴染みなのはやはり写真のような形ではないでしょうか。
- 実はこっそりハルが観察を楽しみにしているのが、この俵型の笹団子を初めて目にした方の食べ方。
- 特に説明もせずにポンと手渡すこちらもちょっと意地悪なのですが、皆さんの試行錯誤される様子が十人十色でついつい面白くなってしまうんですよね(^-^;
でもやはり多いパターンが、いろいろと観察した挙句、全部ひもを取り、笹もきれいに取り外して、まるで和菓子のようにクロモジの爪楊枝やフォークを取り出して来られる方。
- …いや、確かに和菓子ではあるんですが、もともと笹団子は旅や戦の際の携行保存食でしたので、そんなにかしこまる必要はないんですよ!
- 笹団子はもっとワンハンドスナック感覚でいいんです!
- イグサのひもを笹の片端に巻き付いた状態までほどいたら、あとはバナナと同じ要領で草もちから笹の葉をはがしてかぶりついて下さい。
- ね、簡単でしょ?
- …そんな風に会話が弾むのもまた楽しいのが、笹団子の良いところですよね。
- ▼ こんな風に剥いて下さい!(イメージ)
もし固くなっていたら、笹の葉の表面をちょっと濡らして電子レンジで十数秒チンすれば、簡単に“蒸し”直すことが出来ますよ。
今では新潟のお土産としてすっかり定着しましたので、食べようと思えば年中手に入る笹団子ですが、せっかくですので今日「和菓子の日」に召し上がってみるのはいかがでしょうか?
- ≪参考≫
- ・全国和菓子協会『6月16日は和菓子の日』https://www.wagashi.or.jp/wagashinohi/ (閲覧:2021年6月)