2020.10.30
ケン氏の気ままな一人旅語り/北海道強行軍!③(千歳~小樽、新潟)
空旅、汽車旅、船の旅
折角だから、最後まで有意義に!
いよいよ、今日が北海道最終日です。
昨晩、相棒(時刻表)と作戦会議をした結果、折角なので今日は研修を兼ねることに。
今回の旅で、唯一出発前に予約しておいた小樽港夕刻発の新日本海フェリー乗船まで、時間を有効に利用することに決めたのでした。
ホテルで腹ごしらえをして
それでは早速、研修開始です。
札幌駅から快速・空港ライナーに乗車して一路新千歳空港へ。
その頃、新ターミナルが完成して間もなかったので、空港見学に行くことにしたのです。
当時としては、羽田空港(東京モノレールが乗り入れ)や成田空港(JRと京成電鉄が乗り入れ)以外では、地方空港初のターミナルまで鉄道が乗り入れをした画期的な出来事でした。
新ターミナルはご存じのとおり弓なりの独特なフォルムで、輝きを湛えて迎えてくれました。
もちろん、これから飛行機に乗るわけではないのですが、とても「ワクワク」していました。
北の大地の玄関口
ターミナル到着後は、まず国内線チェックインカウンターから待合室入口へ。
もちろん国際線の搭乗ゲートなどのチェックも怠りません。
続いて、到着ロビーも確認。
真新しい空港へ到着したばかりの誰もが、期待に溢れた表情で北の大地へと旅立っていきました。
空港でのもう一つの楽しみ
今日が北海道最終日なので、お土産を物色です。
以前から、北海道に来たら必ず買っていたのが、わかさいも本舗の『いもてん』と六花亭の『マルセイバターサンド』。
今回は、ついでにホッケの開きも購入。
真空パックになった1枚500gもある肉厚で特大の『開き根ぼっけ』を2枚も買っちゃいました。
これで、お土産もオーケーです。
札幌、そして小樽へ
見学も済んだので、次へ向かおう!
次なるお目当ては、小樽駅と倶知安駅の間を走るSL・C62ニセコ号です。
新千歳空港から一旦札幌へ戻り、乗り換えて小樽の一駅先の塩谷駅へ。
ここから、俄か“撮り鉄”に変身です。
相棒の言うとおりに
反対方向を小樽に向かうSLを待ち受けること数分。
汽笛が聞こえ、モクモクと煙を吐いて走るC62ニセコ号が見えてきました。
「待ってました!」とばかり一眼レフカメラを構え、通過していくその雄姿をレンズに収めたのでした。
さあ、あとは小樽でゆっくりと。
小樽駅に着いたら、まずは運河へ。
さすがに人気の観光地。そこかしこで記念写真を撮っています。
近くの物産館・運河プラザでしばし休憩後、北一硝子へ。
光り輝く様々なガラス製品と優しいランプの灯りで目の保養です。
時刻ももうじき夕方です。
ここから、新日本海フェリー乗り場は目と鼻の先。
余裕をもって、乗船手続をすることにしました。
さようなら、北の大地よ!
新日本海フェリーの乗船窓口で
受付の際にちょっとしたご褒美が。
小生が予約していたのは2等B寝台(今現在のツーリストB相当・2段ベッドの相部屋タイプ)だったのですが、フェリー会社の計らいで1等個室を用意していただきました。
しかも、夕食・朝食券付きという大盤振る舞い!
最後にご褒美が待っていたのでした。
折角なので、ご厚意に甘えることに。今夜はゆっくり眠れます。
締めくくりの船旅
フェリーは定刻で小樽港を出港しました。
これから約17時間の船旅です。
思えば2日前、新潟駅を出発してから過酷な行程をこなしてきました。
強行軍一人旅も、明朝新潟港に到着して終了です。
船のエンジン音は、電車とまた違う低く唸るような重低音なのですが、不思議とこちらも眠気を誘います。
「さようなら、北の大地よ!」、「ありがとう、また来るよ!」と半分夢の中で思いながら、フェリーは日本海の大海原をゆっくり進んでゆくのでした。
- さてさて、今回の強行軍もようやく完結です。
- 「もっとのんびり、ゆっくりと旅行すればいいじゃない!」と思われる方も多いと思います。
- それでも、若かったからかもしれませんが、こんなに過酷な旅だったからこそ、今でも忘れられない思い出になっています。
- 人間って不思議だと思いませんか。
- 昨日食べた食事のメニューを思い出せないときがあるのに、遠い昔のことをはっきり?と覚えているんですよね。(年を取ったせい?)
- 今回のような旅はもうできないと思いますが、これからもまた忘れられない旅をしてゆきたいと思います。
- 因みに、今回の費用は交通費と宿泊代で約3万5千円程でした。
- 道内は『北海道ニューワイド周遊券(特急自由席利用可)』を利用し、1日目の北海道までのJR運賃と自由席特急料金、帰りのフェリー代、札幌の宿泊代を含めたお手頃価格な旅でした。
- ※現在は『北海道ニューワイド周遊券』は残念ながら販売されておりません。また、食事代は含んでおりません。悪しからず。
- 長らくのお付き合いありがとうございました。
- ≪おしまい!≫